プレイバック真田丸(2)

さて、ここからは批判である。

 

<戦闘シーンの圧倒的な迫力不足>

今回の大河ドラマで残念だった点はなにより迫力不足。2度の上田合戦、大阪の陣ともに規模・人数とも不足感が否めない。例えば、大阪の陣では秀頼の居所、5人衆の軍議の場所、家康の陣、そしていつもの森の中で局地戦、といった各セットでのシーンがあるが、それが大阪城とその周辺といった同じ空間に存在するように感じられなかった。

ほぼ全てのシーンがセットの中でこじんまりとしていたのはそういう方針だったのかもしれないし、大阪編の人間ドラマはこのセット方式でとてもよかったのだが・・。

大規模ロケが行われたのは真田丸が本領発揮した「完封」の回と、最終回の戦闘くらいか?ここは文句ない出来だったので、尚更惜しまれる。

(ただねー、「関東勢百万と候え、男はひとりもなく候」のシーンはねえ、ひどかったねえ。しょぼいとしか言えない)

 

これは予算の問題だろうか?なんらかの意図があったのだろうか?

一つ考えられる点として、みんなで見られる大河ドラマを目指して戦のシーンを少なくしたのでは、というのはあるかもしれないが、やはり戦国時代の話なので、そこはしっかり再現を目指してほしいなあ、と感じる。

 

<大阪の陣が不満だ!>

先ほどの戦闘シーンの話もあるが、やはり大阪の陣の話が少ない。大阪編が丁寧に書きすぎたか。

大阪の陣は戦国時代最大の攻城戦であった。20万対10万の軍勢の激突である。関ヶ原の戦いが一瞬だった今作、信繁が見た大戦の景色がほとんど描写されてなかったのではないか。大阪城へ打ちかける大量の鉄砲とか、軍勢とか。CGでいいので見せてほしかったね。

真田大助も本当はもう少し活躍したらしいし、5人衆の戦での活躍ももっと見たかった。戦闘シーンで即死んだ後藤又兵衛とかかわいそうすぎる。

豊臣家の最後の描写がなかったのも残念だったね。

 

ということで2回に分けて書いてみたが、批判もあるが最初に書いたように1年楽しめた大河ドラマだった。ありがとうございました。総集編録画しとこう。